2017年8月15日

【シリーズ3】バランスのよい相続対策とその進め方(相続対策の検討) ~相続対策の効果とリスク③~

【シリーズ3】 バランスのよい相続対策とその進め方(相続対策の検討) ~相続対策の効果とリスク③~

【相続対策の検討】

相続対策を進めていく過程で判明した事業を基に、有効な相続対策を検討していきます。

まず、相続税の納税が発生するかどうかが一つのメルクマールとなります。

 

相続税のかからない事案においては、納税対策も節税対策も不要ですので、相続対策で考するべきは争族対策のみとなります。特に、唯一の財産が不動産で複数の相続人がいる場合は、代償分割ができるかどうかなどの深刻な対立となるケースが散見されますので、この点の手当が重要となります。

 

納税が必要な場合には、納税資金対策や節税対策が求められ、専門家としても、これに重点を置いた対策をたてることになります。

 

なお、納税対策と節税対策は、ケースに応じて対策の重点は異なりますが、一般的には、納税額が高ければ高いほど、納税対策の比重が高まると考えます。

 

納税が必要となるケースにおいても、円満な相続問題の解決の視点を忘れて、偏った対策をとれば、争いが生じてします事案も散見されます。小規模宅地の特例など申告期限内での申告が特例を受ける要件となっているものもあるので、争族対策はこの場合にも重要となります。

 

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