2017年12月19日

【シリーズ82】 会社合併の活用 ~相続発生前の対策/株式をめぐる対策~

【シリーズ82】 会社合併の活用 ~相続発生前の対策/株式をめぐる対策~

経営者が複数のグループ会社を経営している場合、これらの会社を合併して会社が分かれていたためにこれまでにかかっていたコストを削減することなどができますが、それだけではなく、合併をうまく活用することで経営する会社の株価を引き下げることができます。株価の引下げは事業承継においても重要な検討事項となりますので、合併を利用して株価を引き下げる方法を考えてみましょう。

 

 

 

効果とリスク

 

<効果>

・類似業種比準価額の方が純資産価額より低い場合には、合併によって会社規模を大きくすることで株価を引き下げることができる。

・合併によって株式評価特定会社から外れれば、株価を引き下げることができる。

・赤字会社を吸収すれば、株価を引き下げることができる。

 

<注意>

・原則として株主総会の特別決議による承認を得なければならない。

 

<リスク>

・適格合併に該当する場合を除き、みなし配当課税の対象となる。

・株価引下げ目的の合併の場合、その他の経済合理性がなければ租税回避として行為計算が否認される可能性がある。

 

 

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