2017年12月21日

【シリーズ84】 持株会社の活用 ~相続発生前の対策/株式をめぐる対策~

【シリーズ84】 持株会社の活用 ~相続発生前の対策/株式をめぐる対策~

持株会社を利用することで、事業規模が肥大化して組織が複雑化し、迅速な意思決定ができにくくなった会社を効率的な組織体系にすることができます。後継者が複数いる場合は、それぞれグループ会社のトップにつければ事業承継を争いなくスムーズに進めることも可能となります。持株会社を活用することにより、将来を視野に入れて会社支配の集約化を図り、グループ会社全体の効率的な事業戦略を進めることができます。

 

 

 

効果とリスク

 

<効果>

・経営者の保有財産が自社株式から現金に代わることで流動性が増すとともに、経営者が保有している株式を確実に後継者へ移転できる。

・持株会社が株式保有特定会社に該当することで、場合によっては将来の株価の上昇を抑えることができる。

 

<注意>

・現物出資により持株会社を設立する場合には、原則として検査役による調査を受けなければならない。

 

<リスク>

・現物出資により持株会社を設立した場合、発起人等に財産価額補填責任が課せられる。

・持株会社が株式保有特定会社に該当することで、従前よりも株価が高くなるおそれがある。

 

 

  1. 一覧へ戻る
  1. 一覧へ戻る